もうちょっと書いておこう観劇記録。

一年以上も前の話なんですけどね。
整理してたら観たやつの半券がざくざく出てきて。

たぶん、どっかいっちゃったのもあるんだけど。
それにしても、割と、いや結構観ていたような。

ここの記録しておけば
半券も捨てれるかな。という。

(結構、半券捨てるの苦手)

                  1. +

『欲望という名の電車』PARCO劇場
2011.4.16

作は巨匠、テネシー・ウィリアム。
演出は松尾スズキ
出演は秋山菜津子池内博之鈴木砂羽 ほか
大人計画の皆さん。

まず、海外戯曲の有名作品を、
あんまり観たことなかったのだけど
どっかで観ないとまずいなとは薄々思ってて(商売上)
めっちゃ好きな松尾さんがやるということで
ここぞとばかりに行った作品。

期待を全く裏切らない面白さでありました。

とにかく秋山さんがいい!
前にパルコで観た「裏切りの街」というのが
とにかく良かったので
(この時は、松尾さんと夫婦役だった)
間違いないだろうなあとは思っちゃいましたが。

全体として、原作に忠実なのに
松尾さん色満載で、さすが。

笑いは少なめだったけど
全然気にならず。

そういえば、後日、松尾さんの
トークショー的なものに行った時、
この作品のことを

「あの時代はあんな衣装じゃないとか
 あんな建物は存在しないとか
 海外古典作みたいのやると、
 そういうことじゃないだろう!みたいな
 批判をする人も出てきて
 イラっとするのがねー。
 あれはDQNな夫婦が
 おかしくなっちゃった姉ちゃんを
 病院に送り込むってだけの話しだからね!」

みたいな感じで話してて
至極納得、となった次第。

古典って意外と軽演劇なんかもなと
目から鱗なエピソードでした。

                  1. +

北京蝶々『パラリンピックレコード』@シアタートラム
2011.4.7

これは演出が柿喰う客の中屋敷くんだというので
じゃあ、と、観てきた作品。

柿喰う客は前に見た『露出狂』が本当に面白かったので
それ以来、中屋敷氏の行動はチェックするように。

北京蝶々が始めてだったので
一体どんなもんかと思っていたのですが
中屋敷風味強めだったため、いつもの作風わからず。笑

やはり、作も中屋敷氏がやる場合に比べると
ちょっと間延び感は否めないかなあ。

でも、掛け算的な実験であるからし
そういう意味では、色んな役者が新しいことに挑戦できたのは
いい機会だったのかなあとか。

内容としては、I原都知事をちょっと揶揄したような内容で
言わんとしてることは伝わってきたものの
熱くなるまでには至らなかったかなあ。

とはいえ主役をやっていた、範宙遊泳の山本卓卓くんが
かわいい外見とは裏腹に、切れ味もあって、彼を発見できたのは収穫。

範宙遊泳は『露出狂』でメインの役をやっていた熊川ふみちゃんが
やはりすごく印象に残ったりと、いちいち私に爪あと残すので
今度見に行ってみようかなと思い中です。
(まだいっていない。)


                  1. +

wat mayhem『桃天紅』本多劇場
2011.4.21

原作は中島らも氏。
らもさんの本が大好きで大概読んでいるので、
これを書いてる最中のエピソードとか
ふわっと知っていて、観たかったなーと思っていたやつ。

らもさん亡き今、それも叶わないなと
すっかり諦めていたら、娘さんの中島さなえ氏が脚色
愛弟子の山内圭哉氏が演出ってんで観にいってきました。

たぶん、元のめちゃくちゃ度は
らもさん不在では超えるのは不可能だろうと思ったものの
らもさんが遺した人達がどうやるのかが観たかったというのもあり。

基本、本多劇場って眠くなっちゃって
あんまり得意じゃないんですが
これがさすがに全然眠くならなかった。笑

内容なんて全然なくて
ただただめちゃくちゃなストーリーが
半アドリブみたいな笑いと共に進んでいくんですが
演じてるキッチュ氏や平田敦子さん、福田転球氏たちが
とにかく楽しそうで、
ああ、らもさんのこと、この人達大好きだったんだろうなあ
と、そういうのが伝わってきて、観ているこっちもすごく楽しかった。

実際、敦子さんと転球さんは破壊力がすごくて
かなり笑いました。プロだなあ。

最後に、名物ちくわ投げ※で投げられたちくわもゲットし
個人的に感無量。
(※らもさん主宰のリリパットアーミーという劇団では毎回投げられてた)

らもさーん、ちくわゲットしたよー。笑

                  1. +

とくお組『雲をつかむような冒険』@駅前劇場
2011.4.23

こはちょこちょこ拝見しているのですが
安定まであともうちょっと、という感じ。

出ている役者さんも、みんな個性的な雰囲気のカワイイ顔で
がっつりのめりこんでるファンの方も多いみたいだし
笑いも研究してるなーと思うんだけど。

こう、あともう一声。

なんだろう。ちょっと素人っぽさが抜けないというか。
でもそこが親近感が沸いて味なのかなという気もします。

この作品も、盛り上がりに若干欠けているのは否めないかなあと。
台詞台詞にセンスはあるんですが。

個人的には、皆、しっかりした常識ハズレしていない
すごくいい人達という、この業界にして抱きしめたいような方々なので
是非、今後ともがんばって頂きたいのです。

                  1. +

劇団☆新感線『港町純情オセロ』赤坂ACTシアター
2011.5.12

一回も新感線を観たことがなかったし
実は観ようとも思っていなかったのですが
わけあって、譲って貰うこととなり
まあいい機会だしと観にいってきました。

若干、先入観があって苦手だったんですよねえ。
時代劇風とか、お笑いじゃない人がコテコテの笑いをやろうとする
というのに抵抗があって。

んー。結果、
石原さとみがかわいい。
ぐらいの印象しかない。笑

周囲は沸いていたし
豪華なセットとかめまぐるしい展開とか
サービス精神も旺盛でエンタメだなーと思ったんですが
やっぱりそんなに好きじゃないかなー。
先が見えすぎちゃうのと、狙いすぎなのが
古臭く感じちゃったのかなあ。
シェイクスピアをやったからかなあ。

あくまでも私はですが
この値段出すなら、温泉行こうかな、、っていう。

ファンの方、すみません。。