まだまだあった観劇記録。

結構、まとめて書いてるつもりだったんだけど
地震後がすっぽり抜けていた。。

まあ、そういうモチベーションじゃなかったんだけど。

意地で記録。
私の脳細胞、がんばれ。

                1. +

チャリT企画『ネズミ狩り』@こまばアゴラ劇場
2011.3.3

のんびり観劇してても大丈夫だったギリの日程で、これを観てました。
そうか、これを観てたのか…。

早稲田のそれも同年代の方々で結成され
今に至っている、中々正統派な劇団です。

内容はすごく社会派。
これは神戸の児童殺人事件をモチーフに
社会復帰した未成年に対する周囲の対応や、
未成年を裁くことに対する様々な問題を
ユーモアも交えながら様々な角度から見せるという作品。

想像以上に、ものすごくしっかりしてて
NHKのドラマを観ている様な気分でした。

客演していたザンヨウコさんがさすがだった記憶がある。
面白いし話の筋もしっかりしていて、色々考えさせられる芝居なので
もっと注目されていいような気がする。

にしてもこの作品、公演期間が地震にかぶっていたんですね。
そうだったのか。

                  1. +

殿様ランチうわつら』@サンモールスタジオ
2011.3.25

のんびり観劇なんかしている場合なのかしょっぱなに観たのは
これでした。

電車も時間めちゃくちゃだし、節電節電大騒ぎだし、余震来るし
どの団体もやるかやらないか、揺れに揺れてて
そんな中「やる!」と決めた殿様ランチ。

主宰の板垣さんは東北出身で、公演するかどうか
すごく悩んだそうです。
で、被災したお母さんに電話したところ
「バカじゃないの、やんなさいよ!」くらいのことを逆に言われ
ハッとしてやることにしたと、アフタートークで言っていました。

このとき、私の気持ちも相当落ちていたのですが
観てよかったと、素直に思った記憶があります。

すごく面白かったんですよね。
特に主宰で主演の板垣雄亮さんが、滑稽で愉快なのに、死んでしまいそうだという役を
トントン演じてて、それがえらいハマっていて。

時期も時期だったので
なんだか生死に関して、当たり前のようにボールを投げられ
当たり前のようにキャッチするという、そんな感覚で拝見した記憶あり。

イキウメでもよく客演して、雰囲気をかっさらっている板さんですが
やはり底力が凄い人だと、改めて感心。

もっと出てきていい人だと、つくづく思います。
実際しゃべってもおかしな人で、いいキャラだと思うんだよなー。

                  1. +

劇団宝船『愛の躯[ムクロ]』@スズナ
2011.4.2

まだまだ世の中、自粛ムードの頃。
普通だったら完売であろうチケットが
すったもんだで残っていて
これもその恩恵にあずかり、行くことが出来た作品。

ものっすごく、好きでした。
ものっすごく、面白かった。

ある意味、この年のナンバーワンかもしれない。
それくらい、個人的にはまりました。

たぶん、私が女子で、作演出も同年代の女子だからでしょうね。
手がける新井友香さんは、NHK祝女」なんかの脚本も書いたりしていて
コントもいける達人。

ご自身も出演されていたけれど
爪あとの残し方が尋常じゃなかった。笑
さすがでした。

主演の看板女優、高木珠里さんも相当いい。
可愛いんです。なんか。

そして客演の加藤啓氏。
カッコいいんです。なんか。

二人とも、よく出来た美男美女ってわけではないし
それで売り出してるわけでもないし
コントもガンガンやってて、そういう時はただのヘンタイにしか
見えないときもあるのに。とにかくイケて見える。笑

メリハリとか間が、絶妙なんだと思われます。

ちょっとコワイどろどろ恋愛ストーリーを
笑いで見せるというのに成功してるのは
役者さんの力が相当デカイかと。

衣装も可愛くて、今でもクッキリ憶えているっていう。
次の公演全然音沙汰が無いですが、間違いなく行くと思います。

                  1. +

虚構の劇団『アンダー・ザ・ロウズ』座・高円寺
2011.4.12

言わずもがな、作・演出が鴻上尚史氏。
一世代を築いた人といっても過言じゃないので
一度は観なくてはと、行って参りました。

やはりまだまだ余震で(色んな意味で)揺れている頃で
鴻上さん自身が劇場で挨拶したりして
ワサワサしていた記憶あり。

内容は、コメディとファンタジーを行ったり来たりするような感じ。
個人的には、コメディというかショートコントみたいな部分は
いらなかったかなという印象です。

ちょっと役者さんの固さもあって
イマイチ笑えなかったんですよね…。
時期も時期だったし、肩に力が入っていたのかなあという気も。

ストーリーの軸の部分は、いたってまじめな話なので
よっぽど達者な人が笑わせにかからないと、ああいうのは難しいかなあ。

ちょっと古さを感じたのも
そのせいかも。

ただ主演の古河耕史さんが、えらい男前だったので
すごく観てていい気分でした。笑

                  1. +


田上パル『右手にテニスボール』@こまばアゴラ劇場
2011.4.16

初田上パル。
ずっと面白そうだなあとは思っていたものの
なんとなくタイミングを逸していたのですが
この作品に、知り合いが出るというので、いまだ!と。

おーもーしーろかったーー。

知り合いの鈴木さんの使い方が達人で
それが一番面白かったというのもありますが
とにかくめっちゃ面白かった。

ハイバイの若葉さんや、ゴジゲン目次くんの存在感も抜群。

とにかくゆるいんですが
爆笑しました。

作のふじきみつ彦氏は、シティボーイズなんかにも
台本書いたりしてる人で、今や人気作家なのですが
それも納得のゆる面白作品でした。

笑いたいーという人は是非に。
シュールですけどね、バツグンです。

                  1. +


それにしてもこの辺から観た芝居は
客も演者も気合がハンパなく
会場の雰囲気が、いつになく濃かった。

集中力がすごくて、どれもこれもかなり印象に残っています。

なんかチケットの払い戻しばっかやってたら
頭に血が上って
オレが経済を動かす!みたいな気分に陥り
この辺り、芝居観まくってたんだった…。

まだまだ続きます…。